ゆっくりお母さんになっていい~やまがた てるえさん | 松戸子育て応援サイトまつどあ

ゆっくりお母さんになっていい~やまがた てるえさん

やまがたてるえさん

おやこDE広場などで、助産師としてお母さんたちの心と身体の相談を続けるやまがたさん。
自分のことはついつい後回しになってしまう母親たちへ熱いエールを送り続けています。
フッと肩の力が抜ける子育てのヒント満載です。

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目の前の一瞬を大切に

10年近く、悩める母親たちに向き合って感じることは何ですか?

今のお母さんはとても生きづらいと感じますね。
私たちは、こんなに情報が溢れている時代を、今まで経験したことがありません。
「スマホ」という小さい部屋に、いっぱいつまった情報に振り回されてしまっています。
「私だけじゃないよね」と確認する道具はあるけれど、心から安心するかというとそうではないの。
「これでいいのかな?」「大丈夫かな?」と結局孤独感や不安感はなくならない。
情報に溺れて本質が見づらくなっているのです。

本質を見るって難しそうですが。

目の前の子どもとの日々をもっとしっかりじっくり見ることですね。
例えば、「ママ、見て~」という時に、スマホやテレビなどの情報にうっかり気持ちがいっていないかしら。
お絵かきを一生懸命する我が子に「こっちのほうが楽しいわよ」とお絵かきを中断させて別の物を与えたり、「お絵かきばっかり…大丈夫かしら、うちの子」と心配になって子どもを見つめてしまう。
子どもの遊びのスタンスをもっと見ていて大丈夫。
どんなことを子どもが楽しいと感じてるのか、その瞬間を味わってみてほしい。

転ばぬ先の杖を持たせすぎて、失敗することを苦手に感じているお母さんが多いですが、子育てに「これっ!」という正解はありません。逆をいうと、どんな子育てにも不正解はないのです。
何かをさせなきゃいけない…という焦る必要ありません。
母親は彫刻家でなく園芸家であれという言葉がありますが、たんぽぽの種に「ユリになれ!」と思っても育たないでしょう。たんぽぽにも花が大きいのから葉だけのもあるのと同じように、子どもも一人ひとり違います。

インタビュー中の様子

理想の「母親」になりたいとみな子育てに必死です。

今の女性たちは、「母親」という役割の「私」を受け入れるステップを踏めず、頑張り過ぎてしまっています。今まで自分の思い通りに生きてきたのに、思い通りにいかない子どもを目の前にして無力感を感じています。
「母親」としての自分は、誰からも褒められず、認められていないと感じ、貨幣価値を生まない(稼がない)ことに対しても、許していません。それは周りの人がどう思うか、ではなく自分で自分を許していないのです。

夫婦も家族も育ち合う

どうしたら「母親」としての自分を受け入れられるのでしょうか?

どんな些細なことでいいので自分に小さな丸つけしてほしいですね。
「今日も嫌がる子どもに歯磨きできた。」「洗濯ものをたためた。」
夜、お布団に入った時、「今日も私はよくやった。(自分自身に)大丈夫、ありがとう。」と24時間子どもと向き合えた自分を認めてあげてほしい。その自己受容が自己肯定感を高めることにつながり、お母さん自身の心が整ってきます。
母親が、その子らしく育つことを「よし!」と受け入れられるといいですね。
良い子を育てようとしなくてもいいのです。
毎日の何気ない日常から、その子らしさを一つ見つけて認めて(承認)みてください。これもトレーニングですから上手くできなくてもOKです。

「父親」はどう関わっていけばいいですか?

父親として大切な役割は、「あなたは素晴らしい」と母親に言い続けることです。
「あなたは今日どんな気持ちで過ごしたの?」とパートナーの声にきちんと耳を傾けてほしい。
「一緒にやろうか?」という実際の行動よりも心を寄り添うのが最も重要です。
今や家事、育児を分担するのは当たり前。「手伝おうか?」はNGワードですよ(笑)
そして、母親と一緒に目の前の子どもが育っていくのを見ていってほしいです。
妊婦さんの家庭は0か月の家族を育てているのと同じです。
父親も母親もゆっくり親になればいいですし、ゆっくり家族を創っていけばいいんです。

父親の帰宅が遅いと、なかなか子育てのことを話す時間がない。どうしたらいいですか?

ぜひ、夫婦で交換日記などで気持ちのシェアをしてください。今日こんなことがあって嬉しかった、悲しかった…という感情を伝えることがとても大事です。子育てで感じるイライラは小さな怒りです。怒りの根っこは「悲しい、さみしい」があります。書く作業は感情の整理ができる上、子育ての貴重な記録になります。ただし書くことの苦手な男性も多いので返事は求めないでくださいね。

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編集後記

ママパパ学級もあるけれど、夫に5キロのお米をリュックにつめて、おなかの前に抱えて1日過ごしてもらえば夫婦で子育てを話し合ういいきっかけになると力強く語ってくれたやまがたさん。
頭でっかちの知識よりたくさん悩んだり、失敗したりしながら夫婦で一緒に乗り越えていく…それが育ち合うってことなんですね。なるほど、家族も夫婦もすぐカンペキになる必要はなく、ゼロからのスタートなんですね。

まつどあ編集局 てぃっちゅん

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