未来のママ・パパになるひとのための教室。
最近では身近に赤ちゃんにふれあうことなくママ、パパになることも多いようです。
今回は安心してお産にのぞみ、育児のイメージが持てるようにと松戸市が行っている「ママパパ学級」をご紹介します。
ママパパ学級プログラム
(平成26年のプログラムです。年度によって内容や日数が異なります。)
1日目
参加の目安: |
参加者同士の交流 松戸市の育児支援情報の紹介 お産の経過と過ごし方 赤ちゃんの栄養 |
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2日目
参加の目安: |
妊娠中の食生活・食事の工夫(栄養士) 妊娠中の口腔ケア~これであなたもステキな歯~(歯科衛生士) 妊婦体操(理学療法士) |
3日目
参加の目安: |
パパも妊婦に変身~妊娠体験 赤ちゃんを迎えての生活 育児体験実習(お風呂の入れ方、着替え、おむつの替え方) 参加者同士の交流 |
潜入レポート
ママパパ学級は3日間で1コースになっています。
もちろん1日だけの参加もOKです。
3日目は土曜日でパパの参加も多いと聞き、取材させてもらいました。
地域の近い人たちで1つのテーブルに座り、簡単なオリエンテーションの後、自己紹介をします。
「育児体験」では沐浴や着替え、おむつの替え方に挑戦です。
重さも本物そっくりの人形をわが子に見立てて沐浴させます。
「意外と重い!」と照れながら抱っこするパパの顔に笑みがこぼれます。
一通り説明を受けたのち、いざやってみるとテキスト片手に右往左往。
「全然知らなかった」
「難しかったー!できるかな」
と不安そう。
「必ずできますから大丈夫ですよ」と保健師さんの心強い言葉が聞かれました。
「妊娠擬似体験」ではパパが妊婦に変身です。
妊娠を体験出来るジャケットのお腹にはぬるいお湯が入り羊水を再現、張り出すお腹で足元もおぼつかなくなります。
「あっ、重いしきついね」
実際に掃除機をかけたり床を拭く動作をしてもらったり、センターの階段を上り降りしてもらいます。
「買い物行ってあげるよ」
「歩くスピードをゆっくりにしよう」
と優しい声が上がります。
ついついお腹をさするパパもいました。
「自分の気持ちに寄り添ってくれてちょっと見直しました」
とママも嬉しそうでした。
「赤ちゃんを迎えての生活」では、シートへの記入です。
赤ちゃんが生まれてきたらどんな風に生活が変わるのか夫婦でイメージしていきます。
「あっ、私お風呂入れない」
「夜の授乳がきつそう」
とママ。
「買い物ならオレ手伝えるね」
「彼女のお風呂に入る時間を何とかしてあげたい」
とパパ。
何を手伝ってもえると嬉しいか、など新しい生活がスタートする前にお互いに伝えていけるこのワークショップはとても貴重な時間になりました。
【保健師さんからのメッセージ】参加者の方々から「近くに住む妊婦同士色々話せて良かった」「赤ちゃんを迎えるのが楽しみになった」などの感想をいただいています。 |
もっと詳しく知りたい!~妊婦情報
Q:保健センターが自宅から遠いです。もっと近くにあれば行きやすいのですが。
保健福祉センターは市内3か所ですが、市民健康相談室は9か所あります。保健師さんが常駐しているので、妊婦さんの心や身体などの相談にのってもらえます。
電話での相談も受け付けています。
名称 | 電話番号 | 担当区 |
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中央保健福祉センター | 047-366-7489 | 下記以外の地区 |
常盤平保健福祉センター | 047-384-1333 | 常盤平・松飛台・五香・六実・六高台 など |
小金保健福祉センター | 047-346-5601 | 小金・小金原・新松戸・馬橋 など |
名称 | 場所 | 電話番号 |
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本庁市民健康相談室 | 松戸市役所本館1F | 047-366-1111 |
矢切市民健康相談室 | 矢切支所内 | 047-362-3181 |
東部市民健康相談室 | 東部支所内 | 047-392-3061 |
常盤平市民健康相談室 | 常盤平支所内 | 047-387-2131 |
六実市民健康相談室 | 六実市民センター内 | 047-384-2525 |
小金市民健康相談室 | 小金保健福祉センター内 | 047-346-5601 |
馬橋市民健康相談室 | 馬橋支所内 | 047-345-2133 |
小金原市民健康相談室 | 小金原支所内 | 047-344-4151 |
新松戸市民健康相談室 | 新松戸支所内 | 047-343-5111 |
Q:保健福祉センターにはどんな人がいるの?どんな相談ができるの?
保健師さんのほか、栄養士さんや歯科衛生士さんがいます。
妊娠中の食生活や赤ちゃんの離乳食は栄養士さん。
妊婦さんや子どものお口の健康に関すること、歯磨きなどは歯科衛生士さんに相談できます。
市民健康相談室でも必要に応じて保健師さんがつなぎます。
Q:家からでることが難しい…。どうしたらいい?
まずは最寄りの保健福祉センターに電話してみましょう。
保健師さんが自宅を訪問してお話をきくこともできます。
妊娠届の情報を元に健康推進員さんも声かけ訪問をしています。
地域密着の情報や妊娠・出産に関する制度の案内など教えてくれます。
Q:ママパパ学級のほかにどんな講座がありますか?
【妊婦さん対象】
バランスのよい食事について学ぶ教室 ※2015年度からは行っておりません。
【生後2か月~12か月の赤ちゃん対象】
同じぐらいの月齢の赤ちゃんをもつ保護者との交流、育児相談などができる → 育児教室
【生後4か月~5か月の初めての赤ちゃん対象】
離乳食のすすめ方、作り方を栄養士さんから学べる → 離乳食教室
※詳しくは直接保健福祉センターにお問い合わせください。
あとがき
ご夫婦だけのゆったりとした雰囲気に触れ、なつかしくとても羨ましくなりました。
ママパパ学級では、安心して出産を迎えられるだけではなく、大きく変わる赤ちゃんと一緒の生活をよりイメージ出来る内容になっています。
気持ちにゆとりのあるうちに夫婦でたくさん話し合っておくことが必要だと感じました。
地元で開催される一番のメリットは自分の近所の妊婦さんに知り合えること。
出産してから「こんなはずじゃなかった…」ということはきっとママもパパも一度は感じるかもしれませんね。
そんな時、「そうそう、うちも~」と言い合える相手がいることは、心強い存在かもしれません。
まつどあ編集局 てぃっちゅん