楽しめてる?読み聞かせVol.2 ママのお悩み解決編 | 松戸子育て応援サイトまつどあ

楽しめてる?読み聞かせVol.2 ママのお悩み解決編

「読み聞かせ」をしていると、色んな「困った!!」が出てきませんか?
おはなしボランティアさんの指導にあたっている「子ども読書推進センター」の嘱託職員の滝川幸子さんにママが疑問に思っていることを聞いてきました。

読み聞かせ…うまくいかないんです!!

スタッフ(以下:ス)
「今日は読み聞かせをしていて困ったこと、疑問に思っていることを、お母さんたちから質問をあつめてきましたので、教えていただけますか?」
滝川さん(以下:滝)
「はい。いいですよ」
ス 「読んでいる最中にどこかへ行ってしまう…など、『聞いてくれない』という悩みがすごく多くよせられました」
滝 「そうね〜。1歳過ぎくらいはカラダを動かしたい要求が強い頃だから、無理に読み聞かせをしなくてもいいかな、と思いますよ」
ス 「諦めちゃってもいいんですか?」
滝 「むしろ、『読み聞かせをしなくちゃ』と、無理矢理じっと座らせて読み聞かせをすることで、それが嫌な体験になってしまい『本を読むことを嫌い』になってしまうかも」
ス 「なるほど。本嫌いになってしまったら本末転倒ですものね」
滝 「途中で遊び始めてしまったら『絵本はまた後でね』と、一緒に遊んであげればいいんですよ。無理に読み聞かせをするよりも、その方がずっといいですよ」

ス 「読んでいる途中でドンドンページをめくってしまうこともあるんですが…」
滝 「子どもはページをめくると、絵が変わることが分かっているから、それを楽しんでいるのね」
ス 「親はどうしてもお話を聞かせたくなってしまってイライラしちゃうんですよね」
滝 「子どもはページをめくるとドンドン絵がかわることを楽しんでいるのよ」
ス 「させるがままにしていてもいいんですか?」
滝 「子どものめくるがままにさせないで、「あれ、ゴリラさんがいたよ!」とお話しながら戻してあげたりしてみるのもいいかも。お母さんからの言葉に反応して、フとページを戻そうとするかもしれないですからね。いくら言ってもドンドンとめくってしまうこともあるかもしれないですが、とにかく子どもと一緒に付き合ってあげる。ちゃんと読もうとしないで、お母さんが楽しめればそれでいいんですよ」
ス 「『お母さんが楽しむ!』なるほど! 読み聞かせにこだわりすぎて、つい忘れてしまいそうになります」
滝 「本を読むのは頭を良くするとか、コトバを覚えさせるとか、『何かのため』とは思わないで。『遊びの一つ』。本というおもちゃを使った、親子コミュニケーションのつもりで楽しんで。読み聞かせはいいって聞いたから、毎日2冊は読み聞かせしなくっちゃ」という風に考えず、もっと気楽に子どもと絵本で楽しむ。お母さんが楽しいと思わなかったら、子どもには伝わらないですよ」
ス 「はい。わかりました」

どんな本を選んだらいいの?

ス 「続いて多かったのが『どんな本を選んでいいのか分からない』という悩みでした。年齢別に教えていただいてもいいですか?」
滝 「0〜1歳の初めての読み聞かせには、松谷みよこさんの赤ちゃんの本シリーズや、林明子さんの赤ちゃんの本シリーズなんていいと思いますよ」
ス 「『いないいないばぁ』などですね」
滝 「2〜3歳くらいには、こぐまちゃんシリーズなどがいいと思います。 絵や色がはっきりしていて、かといってケバケバしくない色調のもの。繰り返しのことばや、擬音語・擬態語(ぐつぐつ、がたごと、など言葉のリズムのあるもの)が使われているものを選ぶといいと思います」
ス 「『いないいないばぁ』も、『こぐまちゃんシリーズ』も、自分が小さい頃に読んでもらった思い出があります」
滝 「読み継がれている赤ちゃんの本はいずれも発行年が古いものが多いんです。図書館や書店に並んでいる本で発行年が古いものは良書だから、今でも多くの人に読まれているといえるのではないかしら。しかけの楽しい新しい本をみつけるのもいいですが、お母さん自身が小さい頃に読んでもらっていた本、読み継がれている本もぜひ読んであげてくださいね」
ス 「自分が読んでもらった本は、子どもにも読ませてあげたいですね」
滝 「4〜5歳くらいになると、日本・世界の昔話など、深いテーマのある創作のものなどを読んであげると、だんだんとストーリーがわかってくるのでいいと思いますよ」

ス 「明らかに年齢に合わない本を子どもが「読んで〜」と持って来た場合はどうすればいいんですか?」
滝 「内容が難しい本でも、持ってきたからには何か子どもにとって心惹かれるものがあったのかもしれないわね。表紙の絵が面白いとか。しっかり読まなくてもぱらぱら飛ばして絵をみてお話するだけでも、子どもには十分楽しめると思いますよ」

ス 「キャラクターの本などはどうですか? たとえばアンパンマンとか、ミッキーマウスとか」
滝 「ある程度大きくなってきたら、キャラクターの絵本は絶対ダメ、借りない、やめさせるというのではなくて、読み継がれている本や、お母さんが選んだ本を「これもおもしろいのよ」と無理矢理じゃなくて置いておいてあげる。 お母さんの絵本を選ぶ目を養って、子どもが自分で選べるように、両方をうまく取り入れてあげるといいと思いますよ」
ス 「キャラクターは子どもも好きですからね」
滝 「キャラクターの影響力は強いんですよ。桃太郎のお供は誰ですか?という質問をしても「アンパンマンがお供をした」と答えてしまうお子さんもいるようなのよ。」
ス 「えーーー?!」
滝 「驚いてしまうでしょ? 最近のお子さんは日本の昔話を知らない子が多いそうですよ。日本の昔話には、そこに人間の生き方がちゃんといろんなテーマとして描かれているから、「こうなのよ」と理屈で話すのではなく、昔話をぜひ聞かせてあげて欲しいですね」
ス 「はい」

本を落ち着いて選べないときは?

ス 「本を選ぶことに通じるのですが、図書館へ行きづらい…というママもいるんです」
滝 「行きづらい?」
ス 「子どもが騒いでしまってゆっくり選べない、うるさくして怒られるかもしれない、と思っているママが意外に多いんです」
滝 「図書館の便利な利用の仕方、本を落ち着いて選べないときは、図書館に備え付けの検索システム「オーパック」を利用してみてください」
ス 「オーパック?」
滝 「図書館に必ずパソコンが置いてあるんですが、そこから検索出来るようになっているんですよ。これを使えば、読みたい本(表紙は表示されない)がどの館にあるかすぐにわかるので、わざわざ本棚から探し出す手間がはぶけます。図書館のスタッフに一声かけて手を貸してもらってもいいんですよ。どんどん声をかけてくださいね」
ス 「それは知らないママも多いかもしれないです」
滝 「自宅のパソコンから図書館を利用する方法もありますよ。 読みたい本を検索・予約して自宅近くの図書館まで取り寄せることができるんですよ」

詳しくは松戸市立図書館ホームページ

ス 「まったく知りませんでした。これで図書館を利用するママが増えるといいですね〜」
滝 「どんどん図書館を利用してくださいね」

ス 「読み終えた本を寄贈出来るようなところは松戸市にはあるんですか? 捨てるのはもったいないし…という声も寄せられました」
滝 「「図書館としては、寄贈本の受け入れはご相談ください。受け入れできるものとできないものいろいろありますので」
ス 「そうなんですか」
滝 「逆に、図書館の廃棄本をリサイクル本として、年に1回無料で欲しい方に差し上げているんですよ」

読み聞かせに適した時間帯は?

ス 「次に少し聞きづらいことなんですが…、時間のない時に限って「読んで〜」と催促されて困ってる、という声もありました。こういう場合、付き合ってあげた方がいいのでしょうか?」
滝 「時間のないとき、『今は~だからダメよ』ときちんと言い聞かせることも大切だと思いますよ。そうして躾をしていく中で、『今は読んでもらえる時間かな』と子ども自身も徐々に理解してくれるはず。そのかわり『ちょっと待ってね』と言ったら、用事を終えたら読んであげてくださいね」
ス 「はい」

ス 「電車の図鑑が大好きで、そればかりを見ていて、全然読み聞かせにならないけど、こんな感じでいいのだろうか?というママもいました」
滝 「図鑑ばかりでも、『全く本を開かないよりいい!』と考えて。お子さんが図鑑に夢中の傍らで、お母さんが横で「この本面白いわー」と物語りを読んでいれば、もしかしたら興味をもってくれるかもしれないですよ。図鑑ばかりの時期もずーっと続くとは限らないですからね」
ス 「そうですね〜」

ス 「読み聞かせに適した時間帯などはあるんですか? 就寝前に読んであげていると、自分が先に寝てしまう時があって(笑)」
滝 「子どもの好きな時間に読んであげるのもいいし、もし時間を決めて読み聞かせをしたいのなら、お昼寝前や夜寝る前など、親子共にゆったりと気持ち静かにすごせる時間を選ぶといいと思いますよ。
読んであげるお母さんがゆったりした気持で本を開けるのが一番。先に眠ってしまっても…私も子どもより先に眠たくなって寝てしまうこと、ありましたよ(笑)。子どもに起こされちゃったりね」
ス 「(笑)」
滝 「寝る前に読んであげるのなら、夜の寝かしつけに適した内容の本を選ぶといいんじゃないかしら。最後に「おやすみなさい」となる本もたくさんありますよ」
ス 「『この本を読んだらおやすみなさいだよ』と一冊決めておいてもいいですね」
滝 「そうね」

ス 「あと…ちょっとおもしろい質問をしてくれたママがいるんですが…、読む速さを早くすると、頭の回転が速くなるんですか?」
滝 「えぇ〜〜? 読む速さを早くしても、頭の回転は速くなることはないですよ。絶対に違いますよ!! ゆっくりとちゃんと読んであげないと、何がなんだかわからなくなっちゃうので、普通に読んであげてくださいね」
ス 「そうなんですね〜(笑)」
滝 「頭の回転が速くなる…おもしろいわね〜(笑)」
ス 「都市伝説というか、インターネットで調べると色んな情報が出てきて…」
滝 「いろいろな情報があって、焦っちゃうかもしれませんが、もっとゆったり構えていていいと思いますよ」
ス 「はい」

ひとりで読めるようになったら?

ス 「子どもがひらがなを読めるようになったら、本人に読ませてしまってもいいんですか?」
滝 「やっぱりお母さん・お父さんがまだ読んであげるほうがいいと思いますよ」
ス 「ついつい『読めるんだから読んでてね』と言ってしまうんですよ」
滝 「子どもには『字が読めた!』という喜びはあるけれど、その場面を読み取れたことにはならないですからね。絵本の良いところは『絵のチカラ』と『耳から入ってくるコトバ』でお話をイメージできること。
自分で読みたがるなら年齢的に少し下のもの、そして子どもに一人で読ませるだけでなく、お母さんも一度は一緒に読んであげるとお話も理解できていいですよ。読んだ後に『じゃあ今度はお母さんに読んで聞かせてくれる?』とやってみるのもおもしろいかもしれませんね」

本は大事にしようね

滝 「図書館の本を汚してしまったりした場合には、ちゃんと伝えてくださいね。あんまりひどい破損だと弁償…なんてことになるかもしれませんが、そこまではないですから」
ス 「はい。子どもがペンを持って図書館の本を開いているのを見たら…もうドキドキ慌てて取り上げちゃってます」
滝 「『本は大事にしようね』というのは小さいうちから躾られるといいですね」
ス 「噛んだり破いちゃったりして困っているんですよ」
滝 「噛んだり破いたりは仕方ない時期もあるかと思います。何冊かは破損覚悟で、子どもが自分で棚から取れるように置いてあげて、本への興味や意欲をそがないようにしてあげるといいですよ」
ス 「大きく名前を書いちゃったりするんですよ」
滝 「『名前を書くときは後ろ表紙に小さく書こうね。絵を隠しちゃうと読むときにみにくいね』というふうにお話して教えてあげるといいかもしれませんね」
ス 「はい」

滝川さんからのメッセージ

最後に滝川さんから読み聞かせに悩むママへメッセージをいただきました。

「お母さんが「絵本は楽しい」と本を開かないと…一番はそこだと思います。
『読み聞かせがいいと聞いたから』と自分は本は好きではないのに仕方ないわ…
というよりも、親自身が、絵本の楽しさを自分のものとすることが大事だと思います。
それを子どもと触れ合いながら伝えていって欲しいですね。
絵本はおもちゃのひとつと思って、親子が触れ合うことが大事なんですよ。楽しい時間を過ごしてください」

取材を終えて…

滝川さんには、どんな質問にも、ニコニコと優しい笑顔で答えてくださいました。読み聞かせ会はもちろんですが、「滝川さんとお話がしたい!」と出掛けて行きたくなっちゃいます。
「読み聞かせ」について、これまで疑問に思っていたことが、この取材を機にサーッと霧が晴れるように「子どもと一緒に楽しむのが一番なんだ!」とラクな気持ちになりました。
みなさんもぜひ、お子さんとの楽しい絵本タイムを過ごしてくださいね★

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