予防接種 進んでる松戸市独自の助成(2) | 松戸子育て応援サイトまつどあ

予防接種 進んでる松戸市独自の助成(2)

町のお医者さんに、素朴な質問をお聞きしました。
馬橋駅すぐにある「わざクリニック」院長の和座先生に、事前にママ達から集めた質問を持って、お話を伺ってきました。気さくに分りやすく、教えてもらいました。

予防接種 進んでる松戸市独自の助成(1)

広告

3.小児科医に訊く予防接種 Q&A

まずはインフルエンザの予防接種についてお聞きします。子ども(13歳未満)が2回接種なのはどうしてですか?

大人は過去にインフルエンザにかかったり、色々な形で基礎免疫ができています。そのため1回の接種でも免疫がつきますが、子どもの場合はまだかかったことがないことが多いので、ちゃんと抗体をつけるために2回接種します。
量の違いはありますが、大人の1回分を2回に分けて接種するということではありません。

大人はかかっても死に至るまでひどくなることはないと聞きましたが、受けたほうがいいですか?

乳幼児や高齢者はインフルエンザにかかると重症化することもあります。それを予防するためにも周りにいる大人が予防接種をすることをお勧めします。
また、インフルエンザの遺伝子は毎年大きく変わるため、毎年受けるといいでしょう。

まつぼう「予防接種は自分だけでなく、周りにもいい影響を与えているんだね」

病院によってインフルエンザ予防接種の値段が違うのは、なぜですか?

仕入れ値が違います。また人件費なども入ります。保険診療ではないため、値段が違ってくることになります。全部の病院で同じ値段となると、独占禁止法に触れる恐れも出てきます。

「B型肝炎」は聞きなれない予防接種です。どんな病気ですか?

「B型肝炎ウィルス」というものがあります。1歳くらいまでに親などから口伝いで移ることがあります。3歳までに移ると肝炎になり、慢性化し、ガンになりやすくなります。3歳までに予防接種を打てば、ほぼ100%防げます。
0歳児は必ず、5~6歳でも接種してほしい注射です。
親御さん世代だと、自分が子どもの頃に打っていないかもしれません。そのため聞きなれない予防接種だと思いますが、予防接種は皆理由があって作られています。既定通りに打っておけば、安心です。

予防接種には年齢設定がありますが、対象接種年齢を過ぎても接種したほうがいいですか?

定期予防接種ですが、まずは決められた年齢までにしっかり接種しましょう。やっていなかったら、やりましょう。
ただ肺炎球菌やHibなどは、5~6歳の年齢を過ぎたら、接種する必要はあまりありません。水ぼうそうやおたふくは、少なくても4~5歳までですが、学童期になってもかかっていないなら、接種しましょう。
病気によっていろいろあり一律には言えませんので、詳しくはかかりつけ医に相談してください。

予防接種と実際に病気にかかった場合の免疫の差はありますか?

水ぼうそうやおたふくは、1回かかると2回はまずかかりません。
おたふくで考えると、予防接種が1回だと2~3割の人が病気にかかりますが、2回接種だとほぼかかりません。2回予防接種をすることで、病気にかかった人と同じだけ免疫が得られると考えられます。
病気になると、リスクを伴います。
リスクとは、1000人に1人の難聴が大きいです。この難聴には片側難聴や高音域が聴こえないといったものも含みます。
他には卵巣炎による不妊、睾丸炎などがあげられます。
年齢が高くなっても、なる確率はそう変わりません。

「子どものうちになった方がいい、免疫をつけに病気をもらいにいく」という考え方をすることがありますが、おすすめできません。このような考え方は、難聴になる覚悟が必要です。
1995年にアメリカにいましたが、当時年間の全米でのおたふくは、1000人程度の発症数でした。日本では今でも80万~100万人います。
予防接種をしている人が増えると病気になる人も減ります。

まつぼう「おたんふくは、怖い病気なんだね」

予防接種は種類によって回数が違いますが、どうしてですか?

予防接種によって1回で免疫がつくものと、2回打ったほうがより免疫がつくものとがあります。
特におたふくは、2回接種したほうがより確実に病気を防ぐ事ができます。
免疫がついているか調べる方法もありますが、調べずに予防接種を受けても問題はありません。

任意の予防接種はお金がかかるので、全て打つのは難しいです。特に打ったほうがいいものはありますか?

できるだけ全て打って欲しいですね。B型肝炎、おたふく、ロタも全て大切です。
ロタの1回目は2~3か月までに。それより後になると腸重積症(腸が腸にめりこむ病)になる副作用が出てくる恐れがあります。

B型肝炎予防接種 乳児接種率

(図1 B型肝炎予防接種 乳児接種率(c)WHO
※クリックすると大きくなります)

WHO(世界保健機構)は、おたふく2回、B型肝炎3回、ロタは2~3回(予防接種の種類による)を推奨しています。
子どもを守るため予防接種をぜひ受けて欲しい。

図1の世界地図はWHOが出している資料で、「B型肝炎予防接種を乳児が接種している国」を表しています。
白の国が、定期予防接種ではない国です。
アジアでは、日本だけが任意接種になっています。
日本も定期接種になるといいのですが、松戸市には、助成があります。

最近は赤ちゃんの頃、同時にたくさんの予防接種を打つようですが、リスクはないのでしょうか?

同時に打ったほうがいいという人もいます。リスクより恩恵の方が多いです。
現在、「2か月デビュー」という言葉があります。生後2か月になったら、ロタを飲み、Hib、肺炎球菌、B型肝炎と3箇所に打ちます。
3か月目には、4種混合ワクチンです。
7種混合などの予防接種があれば、1回の接種でいいのだけど、いま現在はないため、注射を4回打つことになります。

赤ちゃんが可愛そうだからと、別々の日に分けてやるやり方もありますが、風邪などにかかって、全て打てなくなる可能性もあります。また複数回病院に行くことで、他の病気をもらってしまうリスクが増えます。
同時接種は、日本小児医学会やWHOも勧めています。世界でも当たり前になってきています。

予防接種の副作用が心配です。安全性はどのように確認されているのですか?

全部国できっちり確認しています。また世界中でも使われています。副作用は腫れたり熱が出たりとありますが、恩恵の方が多いです。だから多くの国で接種されています。

50万人規模の都市として、B型肝炎、おたふくと助成をしていて、松戸市はとても進んでいます。
日本としては遅れている面がありますが、松戸市は6か月健診を千葉県で3番目に助成を出したり、子どもを大切にしています。
ぜひ皆さんに予防接種について知ってもらい、予防接種で予防できる病気は、ぜひ予防してほしいです。

まつぼう「松戸市は手厚いんだね」

編集後記

おたふくが2回接種推奨と聞いて、驚いたJOです。子どもには1回接種して、すっかり安心していました。
もしかして、まだまだ知らない事が沢山あるのではないか、他のママ達も知らないんじゃないかと始まった今回の特集記事です。私たち親世代が子どもの頃より、そして10年前よりも、定期予防接種や、任意だけど助成のつく予防接種が増えました。
知らないものを子どもに打つのは、なんとなく抵抗も感じると思いますが、親世代は、子どもたちを守ることのできる予防接種についてもっと知り、かかりつけ医に相談しながら、上手に活用していけたらと思います。

まつどあ編集局 JO

わざクリニック院長 和座一弘先生

わざ先生

平成13年4月 松戸市西馬橋幸町にて、わざクリニック開院。
現在、東京医科歯科大学臨床教授、自治医科大臨床講師、東邦大学客員講師。

わざクリニック